ちくま論説 さらはにズム
▼日本代表AKATSUKIJAPANの躍進で大きな盛り上がりを見せたバスケットボールW杯。元信州BW・ホーキンソン選手の活躍に胸を熱くした人も多かったことだろう。最高の雰囲気の中今季のプロバスケリーグ・Bリーグも開幕する。
▼だが「マザータウン」千曲市での受け止めは複雑だ。bjリーグ時代から毎年行われてきた千曲市での公式戦は今季1試合も開催されない。地元商店街で力を入れ協力してきた駅前通りの応援フラッグも今年は作られなかった。
▼影響は千曲市の経済界にも。開催試合の消滅と共に千曲市の球団事務所の突然の撤退は支援を続けてきた千曲市内企業の姿勢に影を落としている。千曲商工会議所の会合では「プロスポーツとはこんなものなのだと思った」と失望の声も上がっている。
▼いま信州BWのHP上ではホームタウンは「長野市/千曲市」となっている。千曲市はホームタウンかつ発祥の地・マザータウンという位置付けだ。一方でホームタウンの項目ではその2市に加え松本市も掲載されている。
▼6月に発表されたNAGANO SPIRITの役員刷新のプレスリリースには「長野市周辺エリアの皆様には(中略)引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げます」と記載されていた。マザータウンの意味とは一体何なのだろうか?
(W・S)