ちくま論説
▼今年9月以降千曲市上空での軍用ヘリコプターの飛行が相次いでいる。掲載写真はいずれも屋代で撮影したもので、有明山上空を南北に往復するケースが多いようだ。問題は飛行高度で左側写真の下に写っているのは森将軍塚古墳だが、その低空飛行ぶりが見て取れる。
▼機影から判断するに機体はUH60ブラックホーク多用途ヘリコプターとみられる。国籍マークや機体記号が確認できず、在日米軍機か自衛隊所属機なのか現時点では断定できない。だが、最近上田市や松本市など県内各地で米軍機の低空飛行が目撃されており、その可能性は高いと思われる。
▼長野県内には米軍基地・施設は存在しないが、アメリカの管制下にある横田空域が県内上空の一部を占めている。今年3月には松本空港への米軍機オスプレイの緊急着陸もあった。8月に全国知事会会長に就任した阿部知事には国内の空の安全確保についてリーダーシップを発揮してもらいたい。(W・S)
写真右・9月20日撮影
写真左・9月21日撮影

UH60ブラックホークとみられる機体両脇に見えるのはミサイルではなく増槽(燃料タンク)