フォト&エッセイ 自転車のある風景 第6回 なんでもダービー前編

 

だいぶ昔のことになるが、さまざまな分野のスペシャリストをオリジナルの競技で竸わせて、その結果をスタジオのゲストが競馬のように予想するというテレビ番組があり、その番組の企画で“車輪もの特別”というレースがあった。 1輪、2輪、3輪、4輪、8輪まで車輪を使う竸技のスペシャリストやタレント6人が、全長2kmのコースでハンデをつけて競い合うという内容で、その中の一枠、“都内を走るメッセンジャーのスペシャリストとして自分もそのレースに参戦した。
 参加選手は、1枠最長2km地点からは世界スプリントで10連覇を達成した競輪の中野浩一選手。自分は2枠1.7kmからのスタート。その前3枠はローラーホッケーのバル七口十五輪の代表選手(ローラースケートなので左右合わせて8輪)、4枠一輪車マラソンの日本チャンピオンの小学生、5枠三輪車8時間耐久レースの優勝者と続き、最短6枠はゴール手前50m地点からスタートする子供用自転車“マリちゃん号”(補助輪付き)に乗った往年のアイドル天地真理というそうそうたるメンバーが、一斉にスタートしてレースは行われた。番組史上に残る名勝負と言われたこのレースの結果は来月のお楽しみ。みなさんもぜひ着順を予想してみていただきたい。