街づくり~市民の声
令和4年3月で計画期間が満了する中心市街地活性化基本計画。その経過や成果について市及び商工団体等で総括に入っています。
前号ではその動向や今後の方向について掲載したが、今号では、中心市街地活性化に対する街の声を取り上げます。
今後の課題~街の声から
◆華々しく計画された活性化プロジェクト。市民との協働によるソフト事業はいくつかの展開がなされたというが、屋代駅・戸倉駅周辺での新たな複合施設構想や、駅前開発などのハード事業はほとんどができなかったと聞く。中心市街地の活性化とは何か、その意義等、原点に返った広範な検討が必要だ。時代を見据えた新たな活性化の概念が必要でないか。
◆千曲市の新たな都市像として「文化伝承創造都市」との言葉が発出されているが、計画の前提にあった「新まちづくり拠点エリアと屋代駅前のリンク」が難しい今、発想を転換し、市民から盛り上がってきた「屋代城・一重山公園構想」や「森将軍塚古墳・科野の里歴史公園」などとの一体化による街づくりを進めてはどうか。
◆コロナ禍で青息吐息の戸倉上山田温泉。主要事業の一つ、スポーツツーリズムの推進には、旅館のみならず街を挙げての意思統一が必要。現在市が進めている戸倉体育館や白鳥園周辺のゾーン構想を街活性化の視点からオール千曲で考えるべきでないか。
◆地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー「日本遺産」。月見文化の舞台であった姨捨棚田周辺が指定と
となったが、市内に多く存する歴史文化遺産との関連や最近地域で浮上している「更級堂の山・上山田入山城址等」の地域文化財と併せ、街活性化の共通の地域ブランドとして確立できないか。
◆中心市街地内にある屋代南高校。就学人口の減少見通しに伴い県立高校の再編構想のなか、旧第4通学区については屋代南高校の取り扱いが注目されている。屋代駅から徒歩で5分という他校にはない交通条件、ライフデザイン科という特色学科を備え、地域企業にとっても多くの卒業生を雇用していることからその動向は大いに注目される。街の知的インフラととして整備の考え方は。
ご意見・ご提案募集中
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