今月のちくま百景 大池の百八灯 (八幡大池地区)

今月のちくま百景 大池の百八灯 (八幡大池地区)

  JR篠ノ井線・姨捨駅のすぐ上の大池地区には「大池の百八灯(ひゃくはっと)」と言われる送り火の行事がある。この地は真田信之(後に初代松代藩主)に嫁いだ小松姫のお輿入れに際して、その化粧料として徳川家康から贈られた土地であると伝わる。小松姫は徳川四天王の一人、本多忠勝の娘で家康の養女となった人物。小松姫の没後、元和9年(1623)頃から送り火として執り行われている。

 一本松峠に続く道沿いに107個のわら束を並べ、108番目だけは竹などで大きなどんど焼き状にする。108個は人間の煩悩の数から来ているとも言われる(撮影:2023年8月16日)。