保存会が市民フォーラムを開催 「姨捨の棚田にオオルリシジミを復活させよう」
「姨捨の棚田オオルリシジミ保存会」は7月26日、千曲市役所で市民フォーラムを開催した。フォーラムには小川市長のほか、新田恭士長野県副知事も姿を見せた。発表は同保存会の小林千春会長と千曲市棚田保全推進会議の森正文会長による対談形式で進められた。森会長によれば姨捨の棚田には昭和25年から31年頃まではオオルリシジミが一番いたといい、農作業中にもよく目にしたと語った、それが蝶マニアによる乱獲で激減したとされるが、ほかにも農薬の空中散布などの影響もあることを指摘した。幼虫の食草となるクララが育てられなくなったことも大きいという。小林会長は「これからの課題はクララを植えて増やすこと」と語った。
更級農業高校の生徒による取組も発表されたほか、八幡に工場を持つ㈱アクティオは自社工場の緑地内にクララを植栽する予定を明かした。また安曇野市や東御市、飯山市で保全活動を行う会の代表らから現状が報告され、最後に日本鱗翅学会の田下昌志評議員が総括を行った。

小林会長と森会長の対談

オオルリシジミの写真