千曲坂城消防本部 震災等を想定した救助訓練を実施
千曲坂城消防本部では震災対応救助訓練を実施した。11月14日の訓練には戸倉上山田消防署の署員が参加。訓練内容は実践的な救助技術の向上を目指す目的で、救助機材を用いて実際に建物の破砕(ブリーチング)を行う。現在解体中の旧戸倉保健センターの建物が訓練用に使われた。
震災等により倒壊した建物の1階に要救助者が取り残されているという想定で、隊員たちは2階部分の床に突破口を開ける作業を開始。一辺90センチの三角形の印をつけた床面にエンジンカッターで切れ目を入れると、ハンマードリルなどで鉄筋コンクリートを砕いていった。コンクリートの厚さは40センチ近くあり、舞い上がる粉塵や二酸化炭素の濃度に注意しながら1時間ほどかけて進入口が広げられた。その後、救助隊員が降下し、救助者に見立てたダミー人形を救出して訓練は終了。翌15日は更埴消防署の署員も訓練を行った。
コンクリートの床を破砕して突破口を作る
1階に隊員が降下して救出活動