千曲市 会員企業紹介vol・① フレックスジャパン ひとのこころに寄り添う企業を目指して
今回より特別企画として(一社)ちくま未来戦略研究機構の会員企業を一社ずつ取り上げてまいります。第1回は千曲市発のYシャツ・アパレルメーカー「フレックスジャパン株式会社」です。
フレックスジャパン ひとのこころに寄り添う企業を目指して
「シャツ」には着た人の気持ちを変える力が宿っている
弊社フレックスジャパン株式会社は、地元千曲市の皆さまをはじめ、地域の皆さまの長きに亘るご愛顧とご支援のもと、今年で82年という歳月におきまして「シャツ」を創ってまいりました。おかげさまで、今やシャツはビジネスシーンではもちろんの事、冠婚葬祭からスポーツ、カジュアルな普段使い、はたまた農作業でも、本当に幅広いシーンでご愛用いただけるアイテムとなりました。
私たちの手掛けるシャツには、袖を通すとスッと背筋が伸びて、気持ちのスイッチが入る。良いシャツにはそんな力があり、着た人の気持ちすらも変える凄い力が宿っていると信じています。好みの素材や色柄を選び、お気に入りの一着を羽織ることで、緊張した気持ちがほぐれたり、楽しみな気持ちがもっと膨らんだりと、そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか
衣料品再生事業 モノの再生=想い出の再生
さて、昨今の異常気象や集中豪雨をはじめ、私たちが生活するこの世界、自然環境は大きくバランスを崩し始めています。そんな状況を受けた今、業界を問わず全世界的に SDGs(持続可能な開発目標)への取組みが求められています。
真の意味でSDGsを意識し、取組みを持続させるには、私たち一人ひとりの心を本質的に変えていかなければなりません。
弊社でもアパレル企業が取り組むべきテーマとして、昨年から「衣料品再生事業」を開始しました。
例えば、お母様から受け継いだ大切な着物、お子さんからプレゼントしてもらったシャツやネクタイ、幸せな時間を共にしたウェディングドレスやベビー服など。
タンスやクローゼットの中で、時とともに静かに眠ってしまった大切な想い出がつまった宝物の衣類を、日頃から身近に置いていただける新しいものにリメイクすることにより、かけがえのない想い出までも、ずっと色褪せないものに再生する取り組みです。
大切な時間を想い出のカタチに リメイク専門店‐Re:Stitch‐
衣料品再生事業の中核としてリメイク専門のオンライン店舗『Re:Stitch』をスタートし、ネット注文にてお客様のご要望に沿ったリメイクのご提案、シャツや洋服のリフォーム(衿・カフスの交換・修理)を承っております。
更に同事業の「お絵描き刺繍」では小さなお子様が一生懸命描いた絵をそのままハンカチやトートバッグなどに刺繍で再現し“その時にしか描けない”お子様の作品を、身近でずっと使える世界に一つだけのアイテムにお作りしています。
「ぬい服」では大切な家族の巣立ちや永遠の旅立ちの寂しさや悲しみに寄り添い、想い出の詰まったお洋服をぬいぐるみ用にリメイクさせていただき、“そっと、ずっと”おとなりで優しく見守ってもらえる新たな想い出のカタチに再生いたします。
注文を承りリメイクを手掛ける「ひなた工房」は順次開設しており、来年春には福島県双葉町にも開業する予定で衣料品再生事業の拡大を加速させてまいります。
これからもフレックスジャパンは人のこころに寄り添う企業を目指し、身に着けていただいた時に、ある時はその人の背中をそっと後押しし、あるいはある時には気持ちをほっと和らげる、そんな製品を生み出し提供していけるよう挑戦を続けてまいります。
社長のひとこと 代表取締役社長 矢島隆生
今年1月に93歳で死去した弊社相談役だった父は70歳過ぎの頃より毎日、森将軍塚に登ることを日課にしていました。
最後の2年間は私もほぼ一緒に登りました。
そして春の新緑や秋の紅葉など日々変化する自然の素晴らしさに初めて気付きました。
世界で愛される素敵な色柄のシャツ生地を生み出すメーカーは、スイスやイタリアの自然豊かな場所にあります。
千曲市の豊かな自然がフレックスジャパンのゆりかごであったかもしれません。