千曲市内4山城 狼煙リレーが実現 入山城 荒砥城 屋代城 小坂城 山城と山城を結ぶ狼煙
戦国時代に山城間の伝達手段で使われていた狼煙。およそ五百年の時を経て、千曲市内の4つの山城を結ぶ狼煙リレーが復活した。市内各地域で山城のある里山の保全活動を行う3団体と千曲市歴史文化財センターが連携した今回の「千曲市山城狼煙リレー」。それぞれ担当の団体が前日までにドラム缶と、枝打ちして集めた杉の葉を城跡に運び込んだ。各山城では耐火シートやブロックなどの上に固定したドラム缶で熾火を起こし狼煙台とした。
山城間で狼煙を視認
10月22日午前9時、狼煙上げは一番南の入山城からスタート。杉の葉は勢いよく燃え盛り、澄みきった青い秋空に向かって白煙が立ち上っていった。次いで城跡公園のある荒砥城でその白煙を確認すると杉の葉を投入。荒砥城には一般の観光客や山城愛好家らも来訪し、着火作業を見守った。
三番手の屋代城では火起こし器を使い、屋代中学校の生徒が着火に挑戦。風も無く狼煙は順調に上空に伸びていき、全員で万歳三唱した。
最後の小坂城では、谷側から吹き上げる風によって林方面に煙が流れたものの、屋代城や荒砥城からも白煙が確認できた。15分ほどで入山城から小坂城まで狼煙のリレーが到達。最後は4城同時に狼煙を上げてイベントは無事終了した。古の通信手段によって結ばれた4城。地域の繋がりの歴史を感じる良い機会となった。
小坂城 川西地区振興連絡協議会
屋代城 一重山みらい会議
荒砥城 千曲市歴史文化財センター
入山城 新山の歴史と自然に学ぶ会