民間出身市長は千曲市初 11月II日、千曲市市長選で初当選を果たした小川修一新市長(52)が初登庁。市役所駐車場では職員や市民らが長い列を作り出迎えた。
9時から大会議室で行われた就任式では、あいさつの冒頭で 「台風19号災害と新型コロナウイルスで千曲市の姿は一変した。この社会の大きな変化に対応するには発想の転換が必要。旧態依然とした前例主義・権威主義で既得権を守る行政ではなく、戦略的にスピード感を持って変化に対応できる市政に変えなければ明日の千曲市はない。大胆かつ繊細に取り組んでいく」と宣言した。
市民の声に耳を傾ける市政へ これまでの市議選、県議選でも市内各所での辻立ちや、対話集会など草の根運動で選挙戦を戦ってきた小川新市長は「市民の声に耳を傾け『市民感覚』 『民間感覚』とのずれが生じないよう対話を進めていく」と強調。それとともに職員に対して 吊民目線の行政」を実現するために「サービス業の一員であるという意識を持ち、常に市民の皆様に心配りをお願いしたい」と訴え、「自分はここで何をやりたいのか?千曲市のために何かできるのか?それを自らに今一度問いかけて欲しい」と求めた。
山積する重要課題 喫緊の課題が山積するなか、市民との対話のタイミングも重要になってくる。11月2日から6回にわたって予定されていた市の復興計画の住民説明会は市長交代に伴い延期となっている。就任式後の記者会見では「現時点では未定」とのこと。8月の粟佐地区での住民説明会も新型コロナの影響で順延となったままだ。前市長時代には厳しい批判の声もあった復興計画について、いかにスピーディーかつ丁寧な話し合いを持てるか。 さらに12月に始まる定例会でも、公約の戸倉上山田地区の総合窓口設置実現のためには、議会との連携も問われる。
就任あいさつの締めにあった 「心ひとつに英知を結集して新しい千曲市を一緒に作って参りましよう」という言葉を実践する手腕の見せ所だ。