千曲市立 戸倉小学校 記念音楽会のほか講演会も開催  開校150周年記念事業

千曲市立 戸倉小学校 記念音楽会のほか講演会も開催

 開校150周年記念事業

 明治5年(1872)、戸倉義校の設立に

より誕生した戸倉小学校は今年開校150周年を迎えた。同校では様々な記念行事を計画しており、10月19日には記念音楽会を上山田文化会館で開催した。音楽会では全学年の児童が合唱、合奏を披露。音楽劇にボディスラップ、ソーランなど多彩なプログラムとなった。特別ゲストで同校卒業生のシンガーソングライター麻友さんも参加。第1部のフィナーレで合唱部が麻友さんと千曲市の情景を歌った「千曲の風」を歌った。麻友さんは改めて楽譜を書き起こし、学校を訪れて児童たちと練習を重ねたそうだ。演奏後、涙が止まらなかったという麻友さんは「皆さんが温かく迎え入れて下さって、安心してステージで歌えました」と話した。

保護者も演奏に参加 開校150周年の音楽会

 第2部では保護者も参加。PTAが校歌の斉唱と鼓笛合奏に挑戦した。かつて戸倉小には運動会で6年生の鼓笛隊演奏の伝統があったが平成以降それが途絶えていた。今年音楽専科の先生が残されていた譜面を発見したのをきっかけに音楽会でPTAの演奏を復活させることになったという。メンバーは保護者から有志を募って編成。同校で鼓笛隊をやっていた卒業生のほか未経験者も一緒に練習してステージに上がった。楽器は実際に過去に同校の鼓笛隊で使われていた小太鼓などを使用したそうだ。演奏後、田村仁PTA会長は「鼓笛隊を復活させたいという思いに応えていただき感謝しています」と話した。

記念式典は11月10日に開催 

 150周年の記念式典は11月10日に体育館で実施する。千曲市歴史文化財センターの学芸員が戸倉の歴史を解説、音楽会にも参加した麻友さんが郷土の未来への思いについて講演を行う。

 そのほか、しだれ桜の記念植樹や、昨年の千曲ふるさと物語で戸倉小の児童による提案で設置された戸倉宿キティパークの遊具の使い初め報告なども行われる予定になっている。

麻友さんのピアノで合唱団が「千曲の風」を合唱