千曲市議会 議会改革アドバイザーを設置 茨城県取手市職員の岩﨑弘宜氏に委嘱
議会改革をさらに推進
千曲市議会は改革を促進するため、全国の「議会改革度調査」で2年連続総合1位の取手市議会で手腕を発揮した岩﨑弘宜氏を「議会改革アドバイザー」に委嘱した。6月1日、取手市と千曲市庁舎をオンラインで結び、岩﨑氏への委嘱状交付式を行った。委嘱期間は今年度末まで。同氏にアドバイザーを委嘱するのは茨城県阿見町に次いで千曲市が2自治体目となる。
先進的な改革を進める取手市議会
岩﨑弘宜氏は長野市出身。茨城県取手市役所議会事務局で勤務し、議会改革に取り組み続け、全国的に知られている人物だ。一昨年には現役の地方公務員が審査を行う「地方公務員アワード2021」に選出された。これまでも全国各地の市町村で議員研修会などにアドバイザーとして参加してきた。千曲市にも昨年10月に行った議員研修会でも岩﨑氏が講師を務めている。
また、取手市議会は地方自治体の民主主義向上に資する優れた事例を表彰する「マニフェスト大賞」(主催・早稲田大学マニフェスト研究所)の優秀成果賞を2年連続受賞。地方議会をリードする存在として高い評価を受けた。
今年1月には総務省や全国都道府県議会議長会、全国市議会議長会のほか青森県、宮城県、沖縄県などから多数の議員や職員が視察に訪れている。千曲市議会も1月19日に議会運営委員7名と議会事務局職員が行政視察に訪れ、取手市職員も参加して議会運営についての研修を行った経緯がある。
岩﨑氏は今後オンライン会議へ出席するほか、千曲市への訪問も検討している。なお、取手市職員である岩﨑氏への報酬は発生しない。昨年8月には「議会改革特別委員会」を設置した千曲市議会。改革の行方に注目したい。
オンラインによる議会改革アドバイザー委嘱状交付式
(6月1日 写真提供・千曲市議会事務局)
岩﨑弘宜氏(写真右)中村修取手市長(写真左)
写真提供・千曲市議会事務局