大地震を想定した 令和7年度総合防災訓練 坂城町 千曲市
関東大震災が発生した9月1日の「防災の日」前後に全国の自治体で防災訓練が行われた。坂城町は8月31日、令和7年度町総合防災訓練を実施。南海トラフで大地震が発生した想定で緊急速報メールを配信し、坂城地区各自主防災会などが今年度メイン会場となった坂城小学校へ避難。約300人が参加した。昨年は前日の雨で実施されなかったグラウンドでの建物等がれき撤去訓練(人命救助)を実施。水防訓練(土のう作成)やドローンによる空撮、火災を想定した消防団の放水訓練も行った。体育館内では避難所の設営と応急手当の訓練を体験した。また、今年はペットの同行避難訓練も行われ、町内外の団体により飼い犬や飼い猫の避難所への同行について飼い主が準備しておくべきことやペットの防災手帳などの情報が提供された。
一方、千曲市は埴生中学校が今年度の総合防災訓練の会場となった。訓練日の9月7日は、糸魚川静岡構造線でM7.7の地震が発生、県内も震度6強を観測した想定で実施。家屋や河川堤防の損壊のほか台風も接近中という状況に対応する各種訓練が行われた。校庭では千曲坂城消防本部による車両救出訓練のほか、はしご車を使った高所救出訓練を実施し、大勢の参加者が見学した。今年4月には長野県内で震度5弱の強い地震も観測されており、大地震への備えが求められている。
坂城町総合防災訓練

千曲市総合防災訓練
