姨捨棚田での復活への取り組み オオルリシジミ(絶滅危惧種)企業・更級農業と提携へ
姨捨の棚田にオオルリシジミが定着できるよう保護活動を行う「姨捨の棚田オオルリシジミ保存会」と長野県は企業5社(アクティオ・飯島建設・寿高原食品・フジテック・守谷商会)及び更級農業高等学校と「生物多様性保全パートナーシップ協定」を締結した。12月18日に県庁で協定締結式が行われた。
平成27年度に始まった県の「生物多様性保全パートナーシップ協定」では県内外の企業と保全団体の間でこれまで21件の協定が締結されているが、オオルリシジミの保護を目的とした協定は初めて。同保存会は資金面や人的面で支援を受けることとなり、企業や学校の支援で広く保護活動を行っていくこととなる。
この夏棚田へ埋めた蛹のうち7匹が30数年ぶりに棚田の空に舞った。小林千春会長は「日本遺産の姨捨の棚田で昔のようにオオルリシジミが自然繁殖できるよう今後も保護活動に努めていく。人とオオルリシジミの架け橋になることをお約束する」と誓った。
協定締結者による記念撮影