希少なチョウ オオルリシジミ 姨捨棚田で復活への取り組み

希少なチョウ オオルリシジミ 姨捨棚田で復活への取り組み

更級農業の生徒も参加

 姨捨の棚田オオルリシジミ保存会(小林千春会長)では今は見られなくなってしまった姨捨のオオルリシジミを再び復活させようと保護活動を行っている。5月6日、姨捨棚田の四阿付近でオオルリシジミの放蝶を実施した。

 同保存会では一昨年、東御市の「北御牧のオオルリシジミを守る会」より幼虫の提供を受け、飼育してきた。今回その一部を蛹の状態で姨捨の棚田に放蝶するもので、この日は16匹を食草のクララの根元に産めた。更級農業高校の2年と3年生の生徒3名も参加して作業を行った。生徒からは「初めて見たが、こんなに小さい物かと思った」「羽化してくれたら嬉しい」と言った声が聞かれた。蛹は2~3週間で羽化するという。

※長野県では県希少野生動植物保護条例でオオルリシジミの成虫や幼虫、卵等の捕獲は禁じられています。保護にご協力ください。

矢島宏雄事務局長(右)が手順を説明蛹を埋める更級農業高校の生徒たち