生萱 聖地御朱印
千曲市生萱地区の四つの寺社の本尊に祀られている如来様や菩薩様の御朱印がこの度「生萱聖地御朱印」としてまとめられた。古くから住民の信仰を集めてきた観音寺の「聖観音菩薩」蓮華寺の「薬師如来」文殊堂の「文殊菩薩」地蔵堂の「地蔵菩薩」それぞれの御朱印を印したものだ。
そのうち文殊堂の文殊菩薩は慶長元和元年(1615)に大坂の陣で真田幸村に従った三名の兵が帰郷する際、夢枕に現れた文殊菩薩を生萱の地まで持ち帰ったものと伝わっている。(このほか阿弥陀如来立像と不動明王立像も安置)。戦前に台風で倒壊したこともあるが昭和60年、多くの人の支援で現在の場所に新しいお堂が完成した。毎年1月には受験生のため合格祈願法会が執り行われる。
生萱聖地御朱印は今年の大晦日の越年祭に文殊堂で配布される予定。寄付を集めて聖地御朱印の完成に尽力した生萱五台山文殊尊奉賛会会長の島田保彦さんは「地域住民にもっと身近なものになれば」と期待を込めている。
文殊菩薩坐像(文殊堂)