姫路城大天守 平成の大修理を詳細に解説
新山の見性寺桃源閣で8月11日、新山歴史講演会「全国城郭の未来」が開催された(主催・見性寺護持会/新山自治会/新山の歴史と自然に学ぶ会)。講師は(公財)文化財建造物保存技術協会で技術参与を務めている加藤修治さん。加藤さんはこれまで日本各地の名城の天守閣をはじめ、県内では善光寺本堂や上田市の安楽寺八角三重塔の修復工事に携わってきた。
今回の講演では国宝・姫路城の「平成の大修理」を中心に解説した。姫路城の概要や昭和の大修理などの歴史を紹介するとともに、平成の大修理で判明した天守閣最上階の築城時からの変遷について話した。それによると、当初は最上階の窓は四方に作られる計画だったが途中で変更となり、工事が行われなかった部分の窓枠は壁に塗りこめられていたことがわかったという。
また、「現存十二天守」のなかでも最古の築城と言われている犬山城と丸岡城や、松本城の年代調査の結果を解説。古い建物の木材の年代を正確に知るために用いられる「年輪年代調査」について、安楽寺の八角三重塔での調査結果を例に語った。
実際の修復現場担当者ならではの貴重な体験談は語り尽きず、予定時間を超過するほど講演は白熱して受講者も聴き入っていた。


