更級農業の生徒が放蛹 オオルリシジミ

更級農業の生徒が放蛹 オオルリシジミ

  「姨捨の棚田オオルリシジミ保存会」は5月5日、関係者と保存会のメンバーでオオルリシジミの「放蛹」を実施した。姪石苑近くの棚田で、幼虫の食草となるクララの根元に16匹の蛹を埋めた。

 昨年に引き続き今年も更級農業高校の生徒が放蛹に参加。2年連続で放蛹を行った生徒もいた。同校では山から掘り上げてきたクララを学校で栽培している。引率の丸山教諭によると、クララは種子の種皮が硬く、水分を浸透させにくい「硬実種子」のため、90度で熱湯処理をしても平気なことがわかってきたという。

 初めて放蛹に参加した生徒は「蛹が思ったより小さい」という印象を持ったほか、姨捨の棚田に来て「田んぼが多いのに驚いた」と感想を述べていた。

オオルリシジミ保存会では5月25日に見学会を実施。蛹は2~3週間程度で羽化し、午前8時ごろから羽化を始めるという。

その後1週間ほどで交尾・産卵してその短い生涯を終える。

クララ1株につき2つの蛹を埋める

 オオルリシジミの食草となるクララ