書家・川村龍洲さん揮毫の木曽ヒノキ板大看板が完成 長野県立歴史館

書家・川村龍洲さん揮毫の木曽ヒノキ板大看板が完成 長野県立歴史館

 今年開館30周年を迎えた長野県立歴史館が初めて大看板を作成。8月7日に序幕・披露式を執り行った。大看板は木曽ヒノキ板で、池田木材㈱が提供したもの。揮毫は書家の川村龍洲さんが手がけた。披露式には池田木材㈱代表の池田聡寿さんと川村さん立ち合いのもと序幕が行われた。

 式典であいさつした歴史館の笹本正治特別館長は看板について「素晴らしいこの文字、この板のよう文化的であれというメッセージ。この看板に近づてけるかどうか職員全員が試されている」と述べた。揮毫した川村さんも「100枚以上書いてきたがこんな素晴らしい木曽ヒノキの板は初めて」と絶賛。また、歴史館の「歴」の字は「雁垂れ(がんだれ)」ではなくあえて「まだれ」になっているが「並の看板ではつまらない。来館した人がこの漢字が使われていることに気付いて、昔はこういう漢字が使われていたんだなと感じてもらえたら」と話す。

 県立歴史館にはこれまで入口に施設名の表示はあるものの、大きな看板はなかった。30周年記念の大看板は屋内の1階エントランスに設置される。

新しい看板を揮毫した書家の川村龍洲さん

お披露目された大看板

(高さ約180cm・幅約43cm)