森仁志美術館 開館記念追悼展

森仁志美術館 開館記念追悼展

 版画家・画家の森仁志さん(2014年没)が主宰した「森工房」が「森仁志美術館」に改称し、5月3日から6日まで追悼展を開催した。大規模石板作家として世界的に有名な森さんの作品60点が展示された。

 上田市出身の森さんは昭和54年(1979)、坂城町坂城に工房を新築。工房の設計は京都駅や札幌ドームの設計者で知られる建築家・原広司氏が手がけた。

 森さんはフランス・ブルターニュ地方の遺跡・カルナック列石に魅せられ、巨石を題材にした石板作品を数多く制作した。妻の林榮子さんによると、不思議なことにカルナックの巨石群は森さんが夢の中で見た景色そのものだったのだという。

 館内には工房時代に石板の印刷に使っていた大型のプレス機が今も残る。森さんの没後、榮子さんが工房で年一回追悼展を開いてきたが、今後は作品公開の機会を増やしていく意向だという。

森さんの大型石板作品

森仁志美術館