第7回懇話会開催 校地検討部会設置へ
新校舎は屋代南か更農か 長野千曲総合技術新校
千曲市民1万2000人分の署名
5月12日、長野千曲総合技術新校再編実施計画の第7回懇話会が千曲市役所内で開かれた。開催は1月以来で新年度に入ってからは初。
県教育委員会高校再編推進室の佐野浩一郎室長は、4月7日に「豊かな学びを育む会」(会長・小川市長)から千曲市内に高校2校の存続を求める署名1万2000人分の提出を受けたことについて報告。「皆様の要望については真摯に受け止めさせていただく」との武田教育長のコメントを発表した。小川市長は「新しい豊かな学びを地域の子どもたちに提供するための校地の選定など、ご配慮頂きたい」と重ねて要望した。
いよいよ始動する校地の選定
会議では新校の校地の検討の進め方について「校地検討部会設置要綱」の案が提示された。それによると会議は原則非公開で、懇話会と「同日開催」を基本とすることや、構成員は8人から10人で自治体関係者(副市長、教育長等)や産業界の代表、同窓会(各校1名)、各学校長など、との説明がされた。懇話会の構成員からは検討部会が懇話会と同時間帯の開催ではないことの確認や、校地検討部会の会議は懇話会より多くするべき、などの要望が出され、部会の設置について了承された。
校地の候補地について佐野室長が「まず屋代南と更級農業に代わる県有地があるか検討する。それがないという事になった場合、(屋代南か更農か)いずれかの校地ということになってくる」との見解を述べた。さらに校地を決めるにあたり、どういう観点かをしっかり示すとして「例えば駅からの距離とか、ほかの商業施設との利便性、文化施設からの距離など。それをすべて含めて観点を決めて、皆さんでしっかり協議する(佐野室長)」とのことだ。校地検討部会での協議内容はその都度懇話会にも報告して意見をもらうが、最終的な決定は県の教育委員会が行うとしている。検討部会の立ち上げは秋ごろの予定。
いよいよ新校の場所がどこになるのかが決まる重要な局面を迎える。
なお、次回第8回懇話会も千曲市が会場の予定(期日は7月か8月)。
第7回懇話会(千曲市役所301会議室)

長野県教育委員会高校再編推進室 佐野浩一郎室長

今後の日程は?
第5回と第6回の懇話会でグループ討議した「学びのイメージ」「新校の生徒像・学校像」について協議を重ね、第8回の懇話会で確定させる。
第10回から第12回で新しい学校の形(設置課程・学科、活用する校地・校舎、卒業後の進路保障など)を策定する。
(第7回懇話会資料・学びのイメージ策定スケジュールより)

