第30回 森将軍塚まつり  台風・コロナ乗り越え 4年ぶりに開催

第30回 森将軍塚まつり  台風・コロナ乗り越え 4年ぶりに開催

令和に入って初めての開催

 文化の日の11月3日、森将軍塚古墳登り口にある千曲市科野の里歴史公園で「第30回森将軍塚まつり」が開催され、市内外から大勢の人が詰めかけた。令和元年は直前に発生した東日本台風で市内に大きな被害が出たことから祭りは中止に。翌令和2年からは新型コロナウイルスの感染拡大により開催が見送られてきた。今年は感染の第7波がピークを過ぎたことから、4年ぶりに節目の30回目の開催を迎えることができた。

 恒例の収穫祭は古代人に扮した100名余りが参加。屋代駅からの行進は中止となったが、公園から古墳の上まで登り秋の実りに感謝を捧げた。「科野の大王」役は八幡の区長会長・竹内厚雄さんが務めた。

周辺では関連イベントも

 当日朝には戸倉駅から宮坂峠を越えて将軍塚に登る森将軍塚ウォークも企画。また、この日は森将軍塚古墳館からの古墳見学バスが無料運行された。館内では古墳公開30周年記念の写真コンテストも開かれ、応募作品が展示された。屋代駅からのシャトルバスも運行されたこともあり、市外から初めて来館した人も多かったようで館内の石室を見た人からは驚きの声も聞かれた。

野外ステージも盛況

 歴史公園内にはおまつり広場が設営され、科野の里青空市には多くの飲食ブースが並んだ。また、野外ステージで東小学校児童によるトランペット演奏をはじめとする楽器の演奏や歌唱、伝統芸能や太鼓の演奏(矢代一重山太鼓、五加子供太鼓、千曲さざなみ太鼓)にダンスパフォーマンスなども披露された。古墳時代の住居を復元した科野のムラでは古代米の販売や、更埴子ども劇場のメンバーによる火おこし体験も行われ、親子連れが舞錐(まいぎり)を使った火おこしに挑戦していた。

 実行委員会によると例年並みの3000人程の人出があったとみられる。

収穫祭感謝儀式(古墳上 前方部)

おまつり広場 科野の里青空市