羽尾の藁馬作り 文化財探訪 シリーズ

羽尾の藁馬作り 文化財探訪 シリーズ

 羽尾和合地区に伝わる藁馬作り。コロナの影響で途絶えていた道祖神祭りの藁馬作りが1月29日、向村道祖神壮青年部の皆さんの手によって三年ぶりに行われた。この藁馬には芯棒が無く、すべて藁で作られているのが特徴。馬には豊作を祈願する米俵も背負わせてある。

 和合地区の道祖神祭りは約50年前、道路工事で出た道祖神をお祓いして祀ったことから始まった。2月8日の道祖神祭り当日は当番の方が未明から焚火やお神酒の用意をするなか三々五々お参りの人たちが訪れ、藁馬や牡丹餅を供え、お神酒を頂いて焚火を囲んで談笑し帰ってゆく。昔は各家ごとに藁馬を供え、持ち寄った牡丹餅を交換して、夕刻にお供えした藁馬を持ち帰り屋根に上げて火伏や厄除けのお守りにしたという。

道祖神祭り(2月8日)