羽尾四区かわら版 通算「500号」に到達
羽尾四区で昭和53年(1978)から地元の情報を毎月発行し続けている「羽尾四区かわら版」が、この1月に通算500号の発行を迎えた。新聞は地元有志により結成された「雄沢会」が発行し、羽尾四区のおよそ150世帯に手分けして配布している。明徳寺の先代住職だった塚原弘眞さんらが創刊した当初は、国鉄の時刻表の裏紙を再利用して印刷していたという。平成12年に250号まで刊行したところで弘眞さんが亡くなると発行は一時中断。しかし、寺を継いだ息子の塚原弘昭さんがかわら版の制作も一緒に引き継ぎ、平成14年3月号から復活を果たした。
かわら版は当初ガリ版刷りだったが、時代が昭和から平成に変わるとワープロ作成となり、現在ではパソコンでの制作に。しかし印刷は会員宅のコピー機を使うなど、いまも手作りでの制作は変わっていない。記事では地域の情報のほか、住民の転入、結婚、出産、成人式、お悔やみなども取り上げている。また、郷土史家がまとめた地元の地名や句碑、文化財のほか昔話や方言を紹介する連載記事も好評だそうだ。
雄沢会の皆さん(明徳寺にて撮影)
これまで発行された号は創刊号から全て大切に保管されている