雨宮産業団地物流倉庫地鎮祭計画審議会
千曲市と大和ハウス工業の協定書締結式
3月30日、雨宮産業団地で物流施設建設の地鎮祭が関係者出席のもと執り行われた。雨宮産業団地の開発造成工事は千曲市では初の公民連携事業。式典の挨拶で小川市長は「大和ハウス工業さんと幸せな市民生活のための事業として進めていきたい」と語った。マルチテナント型物流施設「DPL長野千曲」は全体の敷地面積が3万7000平米(約1万1000坪)。大和ハウス工業・浦川竜哉取締役常務執行役員は「長野県で最大規模のテナント」だとし、更埴ICまで1.7キロの好立地にあることから「上信越・北陸とのシームレスな物流が実現する地になる」との展望を示した。工事は4月中旬の着工。
また、千曲市と大和ハウス工業は災害発生時の避難者受け入れに関する協定を締結し、同日に協定締結式を行った。DPL長野千曲を指定緊急避難場所とし、災害時には地域住民を受け入れる。受け入れ可能人数は48名で、大和ハウス工業では人数分の防災グッズを用意する。
令和元年東日本台風では雨宮地区も浸水したため、敷地内で1.7mの盛り土工事を実施。建物の仕上がり面は2.3m高くなっている。小川市長は「ここは水害に悩まされている地域。避難者の受け入れ先としてもありがたい。安心・安全のためのお力添えを頂きたい」と述べた。避難者受け入れについて雨宮区鎌田幸男区長からは「近くには過去の水害時に被害を受けた団地もある。自動車の避難も出来るようにしてもらいたい」という声も聞かれた。
物流倉庫地鎮祭の様子(3月30日)
千曲市と大和ハウス工業・災害時の協定締結