高校再編 屋代南高校の存続は 第1回懇話会篠ノ井で開催
旧第4通学区の屋代南高校、更級農業高校、松代高校の三校を「長野千曲総合技術新校(仮称)」として再編・整備するための新校再編実施計画懇話会が初めて開催された。1月11日に長野市の篠ノ井交流センターで行われた第1回懇話会には、34人の構成員が出席(内1名はオンライン参加)。メンバーは自治体、産業界、学識経験者、同窓会、PTAのほか、地域代表や小中学校関係者で構成され、再編対象校からは各校の校長、教諭のほか生徒代表が1人ずつ加わった。
今回の懇話会では最初に各構成員の自己紹介が行われ、続いて懇話会開催の趣旨と今後のスケジュールが示された。内容は県教委側からの実施方針や再編・整備計画の説明に大半の時間が割かれ、30分程の質疑応答が行われたものの、初回の顔合わせの場という色合いの濃いものとなった。
最後に各校の生徒が意見を表明し、松代高校の生徒会長は普通科の統合について「何故松代高校に統合することになったのか」とその経緯について質問した。また、屋代南高校の生徒からは「生徒の意見も大切にしてほしい」という要望も出された。
総合技術新校の設置どこに?
県教委では「長野千曲総合技術新校(仮称)」の学校像として、既存の農業・商業・家庭の専門学科に加えて、デジタル系新学科を設けることも想定しているという。問題はその新校の設置場所だが「校地は学校の学びのイメージがある程度固まったところで、その学びを実現するための環境」を重視し、懇話会での意見交換のなかで決定すると明言された。今後の討議の行方が注目される。第2回懇話会は千曲市役所内で4月25日に開催される予定。
第1回懇話会の様子(1月11日 篠ノ井交流センター)
第1回長野千曲総合技術新校(仮称)再編実施計画懇話会資料より