GIGAスクール構想 市内小中学校のICT教育 導入進むタブレット授業
市内小中学校のICT教育
導入進むタブレット授業
社会で急速にデジタル化が進むなか、教育現場が大きく変わろうとしている。学習指導要領の改訂により始まった「GIGAスクール構想」。学校現場での「1人1台端末」が実現し、千曲市でも今年度から市内すべての小中学校でパソコンやタブレットを利用した授業が本格的に導入されている。
ICT(情報通信技術)教育は教育現場でのネットワークを利用した情報交換や共有を目指すもので、単なる情報処理にとどまらない活用が可能とされる。千曲市では導入に先立ち、昨年度全小中学校で高速通信化の工事が進められ、環境が整備された。そして、今年度から全ての児童・生徒にGoogle社のタブレット・クロームブックを貸与。4月~5月にかけてICT支援員を養成し、学年・教科ごとに核になる教師を1名ずつ配置していった。タブレットを使わない授業もあるが、現在子どもたちは時間割に合わせてタブレットを自由に使いこなしている。
千曲市で採用されているアプリ「ロイロノート」は6月から小学校、中学校でも8~9月から導入が始まった。このアプリでは文字だけでなく、動画や写真、インターネット上の情報を個々でまとめることができ、様々な教科で使用されている。実際の授業の様子を覗いてみて驚かされるのは子供たちの処理能力の高さだ。班ごとに議論し、その結果が次々とネット上に書き込まれていく。優れた意見は先生が「共有」をかけることで、全員に参考にさせるという利用法もある。その班の特徴にあった利用が出来るのも強みだという。なお、端末は個人専用機で、データはネット上のクラウドで保存されるが、容量に制限は無い。
今後もICT教育の更なる進展に注目していきたい。
タブレットを使用した授業風景
(屋代中学校)
タブレットは校内で夜間に充電する
(自宅への持ち帰りも可能)