屋代小学校旧本館
(旧屋代学校)の保存整備活動
「屋代小学校旧本館の保存活用を進める会」
建築から約140年の歴史
屋代小学校旧本館の保存活用を進める会
屋代小学校の旧本館は明治21年(1888)に建築。7月に994坪分の敷地内に276坪の校舎が完成した。その後明治後期に校舎が増築されたが、現在も残っているのは旧本館のみである。長野県内にある明治期の建築校舎でこれより古い建造物は数件しか現存せず、いずれも国宝、県宝、重要文化財の指定を受けている。
この旧本館の特色は文明開化を象徴する「擬洋風建築」で、日本古来の建築技法をベースに西洋建築の特徴を取り入れた明治期独特のもの。正面玄関には車寄せが突き出し、その上にはベランダが設けられている。外壁は下目板張りというアメリカの開拓者の建築様式を取り入れた。
新校舎が建築される昭和53年(1978)まで屋代小の本館として使われた後に移転保存され、補修工事を実施。昭和63年4月に「更埴市教育資料館」として開館し、市内の教育資料の収集、保管が行われた。千曲市誕生後は森将軍塚古墳館に資料館としての役目を引き継ぎ、現在は毎年小学生の社会見学などで使われている。
一方で、長年の風雪で建物の劣化が進んでおり、地元住民からは保存活用を求める声が高まってきた。外壁塗装の工事は滞ったままで、土台石や基礎部分にも割損が認められる。建物内は壁に亀裂が入っている個所も複数見受けられるほか、2階の講堂天井の塗装もかなり?げ落ちている。引き戸は歪み外された状態のものが多い。屋代の住民有志らで結成した「屋代小学校旧本館の保存活用を進める会」では整備改修により、単なる資料館ではなく地域住民のコミュニティ施設としての利用を要望している。今年度予算には「旧本館整備事業」が盛り込まれていたが、建築基準法の適用除外の手続きが遅れ、年度中の工事着工は不可能な状況となった。現在「保存活用を進める会」では役員を中心に屋代の各区とも協議を重ねて、市民に向けた募金の呼びかけを計画している。

擬洋風建築2階建ての屋代小学校旧本館

下目板張りの外壁の塗装は剥がれ設備の傷みも激しい
(金属の補強材はほとんど機能していないとの専門家の評価)

1階は山積みになっていた資料類が運び出されて現在整理中(古い木棚は解体)
「屋代百年のあゆみ」より
千曲市指定有形文化財の屋代小学校旧本館は建物の倒壊の恐れもあり改修と活用を求める動きが活発化している
長い歴史とたくさんの想い出が詰まった屋代小学校旧本館。かつては裁縫室と呼んで支部こども会に参加したことを思い出します。この旧本館がリニューアルされます。様々な形での有効活用を心から願っています。どうかご期待ください。
屋代小学校旧本館の保存活用を進める会
会長 渡邉和巳
令和元年(2019)10月発足。同年12月に千曲市長と教育長に旧本館の修理と保存活用を求める陳情を行い要望書を渡した。定期的に会合を開催し活動中。
〔役員〕顧問・矢島隆生(千曲商工会議所副会頭)、?川弘義(元千曲市教育長)、中村寛(元屋代公民館長)、滝沢英雄(元千曲商工会議所会頭)、荒井武志(県議会議員)、竹内正美(県議会議員)/会長・渡邉和巳(元市連合区長会長)/副会長・島田政行(屋代第1区長)、中山正昭(屋代を語る会会長代行)、小山信三(千曲市社会福祉協議会)、宮坂博喜(屋代小学校校長)/事務局長・和田英幸(屋代を語る会顧問)
