9市町村に広がる21軒のワイナリー 千曲川ワインバレー特区

9市町村に広がる21軒のワイナリー 千曲川ワインバレー特区  連絡協議会総会開かれる

今年度の事業計画を決定

 5月6日、小諸市民交流センターで令和4年度千曲川ワインバレー特区連絡協議会総会が開催された。

協議会は昨年11月に佐久市が新たに加入し、9市町村(佐久市、小諸市、立科町、上田市、東御市、長和町、青木村、千曲市、坂城町)の構成となった。域内には現在21箇所のワイナリーが稼働中。各市町村で今年の10月、昨年に引き続き「千曲川ワインバレーに恋する10月」と題した各種イベントを計画している。なお、今年度から2年間千曲市の小川市長が会長を務める(事務局は千曲市農林課)。

坂城駅前葡萄酒マルシェ

 坂城町では昨秋に「さかきオンラインワインセミナー」を開催。町内では1軒のワイナリー(坂城葡萄酒醸造㈱)が活動している。今年も5月29日に長野産のワインと食を集めた「坂城駅前葡萄酒マルシェ」を開催の予定。会場は坂木宿ふるさと歴史館と鉄の展示館の2か所。県内13のワイナリーが出店するほか、フードやグッズ販売の24ブースが軒を連ねる。

関連リンク https://www.nagano-wine.jp/news/event/post-198.html

千曲市産ワイン店プレオープン

 千曲市にも市内初となるワイナリー「イルフェボー」(八幡)が誕生する。代表取締役の落合良晴さんは上田市で高齢者介護施設を運営しているが、お年寄りから代々受け継いできた畑が耕作放棄地になっていく状況を嘆く声を多く聞いたという。そこで一念発起して東御市のワインアカデミーで勉強し、千曲市内の耕作放棄地でブドウ栽培に着手。現在は合計2.61haの畑で栽培を行っている。八幡の店舗は5月にプレオープンし、自社ブランドのワインやシードルを販売。ほぼ全て市内で採れたブドウが原料だが、免許が取得されればワイナリーを稼働させて来年にも純千曲市産のワインとして販売する予定だ。計画段階から地域密着型を目指していたという落合さん。「ワインに詳しくなくても気軽に立ち寄り、飲んでもらえるワインにしたい」と話している。

千曲川ワインバレー特区連絡協議会総会  (5月6日 小諸市民交流センター)

イルフェボー代表取締役 落合良晴さん