ちくま未来俳句 選者 光本苹果(ホトトギス同人)

ちくま未来俳句 選者 光本苹果(ホトトギス同人)

夏の夕三年越しの同年会                 英夫

古峠の月は田毎に映りしか                 弘之

紫蘇ジュース造りて主婦の座を守る                 のり子

谷一番大きな声の懸巣たち                 遊耳

川音に引き寄せらるる猛暑かな                 貴美子

笛を吹くブロンズ像や薔薇の雨                 久恵

初なりの瓜を家族で分かち合ふ                 みい子

明け易や朝刊届く音高く                 恵美子

凌霄花とんと音して地にも咲く                 みき子

菩提寺の朝の読経や合歓の花                 隆一

黙祷の合掌揺らぐ酷暑かな                 晴子

じやんけんの弱い男のサングラス                 く美子

俳句で人生に潤いを 人間や自然に心を寄せて詠んでみましょう!

■「当季雑詠」一句 ■締切 毎月二十日到着分を選考し翌月号に発表致します。■投句先 〒387‐0012千曲市桜堂521 ちくま未来新聞「俳句係」FAX026‐214‐7905