『ひなた短編文学賞』主催:フレックスジャパン株式会社・ひなた工房 双葉町で受賞作品発表会を開催

 『ひなた短編文学賞』

主催:フレックスジャパン株式会社・ひなた工房

双葉町で受賞作品発表会を開催

 フレックスジャパン(千曲市)主催による「生まれ変わる」をテーマとした「ひなた短編文学賞」の受賞作品発表会が、福島県双葉町役場で8月30日に執り行われた。各受賞作は以下の通り(敬称略)。

大賞「可愛がって下さい」田原にか/双葉町長賞「愛を紡ぐ細胞」蒼月友/MFU賞「焦げ跡」八乙女小鳩/準大賞(2作品)「Reincarnation」流灯祭、「逆メタモルフォーゼ」辻内みさと/佳作(7作品)「父のサムシングブルー」寿すばる、「掌に我が子」千葉紫月、「太陽」立花伊織、「太陽の粒」相川朱里、「散歩」春野息吹、「ダディベア」望月滋斗、「波に揺られて、」吉田六/アイデア賞(3作品)「掌に我が子」千葉紫月、「母の形見」結城刹那/「虎の支え」明日香/ティーンズ賞(6作品)「ひかり」猫戸寧、「祖母の家」相原梨彩、「向日葵と走る」昼川伊澄、「落花流水に生きて」丘野真知子、「太陽」立花伊織、「太陽の粒」相川朱里

 【選考委員長の塚田浩司さんの講評】

 応募者の皆様どうもありがとうございました。おかげさまでたくさんの作品が集まりとても嬉しく思っております。全ての応募作を読まさせていただきましたが「生まれ変わる」という難しいテーマと向き合った素晴らしい作品がとても多かったです。

その分、受賞作品を決めるのに苦労しましたが非常にステキな作品を選出できたと思います。

 大賞作品には「可愛がって下さい」を選ばさせていただきました。こちらは斬新なアイデアが際立つ、純粋に楽しい作品でした。しかし、それだけにとどまらず、双葉町やひなた工房のテーマである「再生」をうまく取り入れています。奇妙な設定にもかかわらず、ラストには感動しました。

 双葉町長賞の「愛を紡ぐ細胞」は切なくも美しい物語。独特なセリフや情感漂う描写が印象的でした。この2作品はもちろんのこと、他の受賞作品も素晴らしいので公開された際にはぜひ読んでいただきたいです。

※【編集部より】大賞受賞作と準大賞は当紙の連載コーナー「おじょこな800字小説」内でも掲載します。11月のベストドレッサー賞授賞式の場での公開後になりますが、どうぞお楽しみに。

「ひなた短編文学賞」受賞作品発表会

(8月30日 双葉町役場)

前列右・大賞受賞の田原にかさん、同左・双葉町長賞受賞の蒼月友さん/後列左からフレックスジャパン・矢島隆生社長、双葉町・伊澤史朗町長、選考委員長・塚田浩司さん