ちくま未来俳句  選者 光本苹果(ホトトギス同人) 2401

ちくま未来俳句
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ちくま未来俳句  選者 光本苹果(ホトトギス同人)


落ちてまだ赤く燃えるや紅葉かな   康一

産土の社に詣で飴を買ふ   のり子

凍て黄蝶日差しの中に眠りをり      遊耳

友逝きて知らせ傍ら賀状書く          進

初詣さい銭にぎり今年こそ             英夫

連作を厭わず蒔いた大豆干す          弘之

石蕗の花薄茶一服頂けり   律子

青天の潮の香りやみかん狩             紀佐子

よちよちの母と小春の芝の上          秀貴

いつもよりゆつくり沈む柚子湯かな             みい子

産土の大地押し上ぐ今朝の霜          久恵

イルミネーション夢の世界へ十二月             奈美江

ひと口俳話 「歳時記の新年」

 俳句を作る時必須の「歳時記」は季語を四季順に整理分類し解説した書物で「季寄せ」とも言われています。

 歳時記は四季の他に特別に「新年」が採り上げています。

 昔から日本人にとってこの新年の景色、行事は特別なものであったことが伺えます。近年この気分が薄れてきたのが少し残念です。

 明けましておめでとうございます。本年もご投句宜しくお願いします。

■投句先 ちくま未来新聞「俳句係」(屋代西沢書店2階)