追憶の<戸倉上山田ヘルスセンター> 市民からの情報提供を募集中

 

岡本太郎作「無籍動物」の彫像
(元は2体あったが現存するのは小型の像のみ)

昭和35年(1960)に現在の戸倉温泉の白鳥園から体育館にまたがるエリアに開業した「戸倉上山田ヘルスセンター」。

大浴場と遊園地、動物園、植物園まで備えたこの一大テーマパークは、わずか2年半の営業で温泉以外の施設が閉園。入浴施設のみ白鳥園として存続したものの、人々の記憶からは消え去ってしまった。現在は園内に設置されていた巨匠・岡本太郎の手による彫像「無籍動物」の像だけが、唯一往時を偲ばせている。


 創業時には大変な話題となり、多数の来場者を集めたものの、客足は続かなかった。当時はまだマイカーブームの前で、車の無い家族連れが訪れるのには不便たったことが災いしたようだ。

時代を先取りし過ぎた施設と言える。その失われた歴史の調査を進める関富和さん(元・館報とぐら編集者)は、同施設に関する市民からの情報を広く求めている。当時の写真をお持ちの方や情報提供のご連絡は戸倉公民館まで。