『愛するよりも愛されたい (令和言葉・奈良弁で訳した万葉集①)』著者 佐々木良(訳)万葉社

『愛するよりも愛されたい (令和言葉・奈良弁で訳した万葉集①)』著者 佐々木良(訳)万葉社

 1300年前に生まれたわが国最古の歌集『万葉集』には数多くの恋愛の歌が収録されている。昨年、学芸員の男性が奈良弁に現代語訳、しかも「ワンチャン」「キュンキュン」など現代の若者言葉で翻案したところSNSで“バズり”書籍化。話題沸騰中だ。

 万葉集には長野県民には馴染み深い「信濃なる筑摩の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ」が収められている。今回は現代語訳されなかったが、この歌の愛する人を詠んだ心情が②巻以降でどんな形で現代に蘇るのか、今から楽しみである。信州弁ではどうなるかを想像しても面白い。

価格1000円(税込)全国書店、通販サイトで発売中。