essay 東京だより(第3回)

essay 東京だより(第3回)

こんにちは、イギリス生まれのユーモア作家、P・G・ウッドハウスの翻訳をしております、宝塚ファンの森村たまきです。千曲市ゆかりの方々のご活躍を紹介する第3回目は、元タカラジェンヌ、朱紫令真さんのご紹介をいたしましょう。

 朱紫さんは屋代高校2年在学中に宝塚音楽学校に合格され、100期生としてご入学。2014年『宝塚をどり』で初舞台を踏み宝塚歌劇団に入団し、星組に所属されました。2019年、トップスター退団公演『GOD OF STARS -食聖-』新人公演で2番手の大役を務めるなど数々の舞台でご活躍された後、昨年4月に『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』をもってご退団されました。

 その後は長野にご帰郷され、「宝塚の経験を信州に」と、トークライブショー、テレビやラジオ、講演会などでご活躍されて早1年。昨年は母校屋代高校100周年記念、早稲田実業学校野球部との親善試合で長野オリンピックスタジアムで青空の下、校歌を独唱され、また100周年記念式典でも校歌独唱されるなど、記念の年を華やかに颯爽と彩ってくださいました。また長野県歯科医師会の「県民健口大使」でもあり、長野南警察署の広報大使にもご就任された由。

 しかしですよ、地元長野でのご活躍はもちろん嬉しいのですが、もう一度舞台に立つ男役、朱紫さんが見たいという私の願いが叶った夢の公演、『ベルサイユのばら50?半世紀の軌跡』のお話をしなければなりません。池田理代子原作、『ベルサイユのばら』と言えば、誰もが知る宝塚歌劇団の代表演目ですが、1974年に初めて宝塚歌劇で上演されてから今年で50年。これを記念して大阪、東京、名古屋で宝塚代々のレジェンド達が勢揃いしてトーク、ダンス、歌、名場面の数々を披露するスペシャルな舞台が開催され、全公演に朱紫さんが出演されたのです。男役では最年少、現役時代にベルばら出演経験がないにもかかわらずの抜擢で、私は東京で拝見したのですが、こういう姿が見たかった!と胸を熱くしました。もうちょっと詳しくお話ししたいので続きは次号といたしましょう。写真は早実との親善試合の際に撮っていただいたツーショットです。

著者紹介 

 森村たまき 翻訳家 内川出身