essay 東京だより(第9回)
こんにちは、イギリス生まれのユーモア作家、P・G・ウッドハウスの翻訳をしております、森村たまきです。受験シーズン本番の今日この頃ですが、今回はこれから大学に進学して東京で新生活を始めようという受験生に、私が評議員として関わっている長野県出身男子学生のための学生寮、信濃学寮をご紹介いたしましょう。
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信濃学寮は公益財団法人信濃育英会が運営する長野県出身者のための学生寮で、丸ノ内線新高円寺の駅から歩いて5分、中央線文化みなぎる高円寺の駅から賑やかなアーケードを抜けて徒歩15分ほどの閑静な住宅地にあり、現在100名以上の学生が生活しています。鉄筋コンクリート3階建ての寮はすべて冷暖房付き個室で共同の大浴室は昨年度リノベートされたばかり、そして親の立場から気になる寮費は月額48,000円、しかもおいしい朝食夕食付きなのです。
信濃学寮の歴史は古く明治41年に遡り、第二次大戦後に財団法人信濃育英会となってより、3000人を超す卒寮生を送り出してきました。低廉な寮費で生活の場を提供するだけでなく、独自の奨学金制度や留学生との交流旅行など、様々なかたちで長野県出身生を支援しています。
新年度入寮申し込みの締切は2月21日。大学の合否が未定でも申し込めますので、ぜひ財団のウェブサイトをご覧になってみてください。ただ一つ残念なのは募集が男子学生に限られること。いずれは女子寮をとの声もあがっています。とまれ、まずは皆さんの合格を祈念しております。がんばれ受験生!!
信濃学寮HP https://www.shinanoikueikai.or.jp
著者紹介 森村たまき 翻訳家 内川出身