さらはにズム ちくま論説 76号

さらはにズム ちくま論説

 ▼3月29日に投開票が行われた上田市長選挙では新人で元市議の斉藤達也氏が3期目を目指した現職の土屋陽一氏を破り初当選した。得票率は斉藤氏50.2%に対し土屋氏49.8%、得票差は僅か306票差という接戦となった。今回選挙戦の大きな争点の一つに上田市、長野市、千曲市、坂城町3市1町による水道事業広域化の是非が掲げられた。斉藤氏は市議時代から水道事業広域化についての見直しを主張している。

▼将来の人口減少や水道施設の老朽化を鑑みて令和3年に「上田長野地域水道事業広域化研究会」が発足。昨年11月には千曲市役所で開催された第6回協議会で基本計画が合意されている。県企業局では「将来を見据えて安定的に安心・安全な水道水を供給するための協議」を進めたい考えである。

▼だが、上田市では広域化について市民の間でも賛否が割れている。3市の1か月の水道料金を比較すると長野市3630円、千曲市3313円に対し、上田市は2862円(出典・水道統計/国交省)。上田市単独で事業を継続する方が割安だという意見は根強い。2年前から水道事業広域化計画に関する市民有志による勉強会も定期的に開催されており、長野市や千曲市以上に関心は高い。今後、上田市側が如何なる判断を下すか、千曲坂城両地域の住民にとっては大いに気になるところだ。(W・S)