千曲市内モニュメント巡り(第5回)

千曲市内モニュメント巡り(第5回)

 千曲市内には県出身の著名な芸術家が制作した彫刻が複数存在する。上山田の千曲市総合観光会館入口横緑地にある裸婦像「髪」は彫刻家・竹内不忘(1909~2011)が手がけたものだ。竹内不忘は小県郡和村(現・東御市)の生まれ。版画家・山本鼎の農民美術研究所で彫刻を学び、上京後は木彫の大家・長谷川栄作に師事した。その後、中央の美術展で数々の賞に輝いた不忘は海外への遊学も経験。日本彫刻界で確たる地位を築いていく。日展の評議員や参与を務め、昭和54年(1979)には紺綬褒章を受章した。

 出身地・東御市には江戸期の名力士・雷電のブロンズ像など10点以上不忘の作品が設置されている。近年彼の遺作を収蔵する美術館の建設を求める声が起きており、没後10年を経た令和5年には郷里の有志で作る「竹内不忘先生を顕彰する会」が、東御市内の温泉施設に顕彰碑を建立している。

「髪」(作・竹内不忘)