新型コロナウイルス  ワクチン接種始まる

千曲市での接種の進捗は
 医療従事者への先行接種に続き、千曲市や近隣市町村でも65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種が進められている。接種に先立ち4月30日には副反応が出た場合の救急対応等のシミュレーションも行われた。5月12日にふれあい福祉センターでの接種が開始。
その後、小学校体育館での地区会場の接種も始まった。業務を担当する健康推進課によると、ここまで一日最高700人ほどの接種が行われているという。
これまでのところ接種直後に大きな副反応が出た事例はない。
 コールセンターへの予約状況 千曲市内の65歳以上の人口は1万9469人。大半の人が接種の希望をしたため、5月6日から始まった電話予約はなかなか繋がりにくい状態が続いた。
 「申し込みが想定以上で皆さんにご迷惑をおかけしている」 (健康推進課)。その後、千曲市では受付時間を午後7時まで2時間延長。オペレーターも10名から19名に増員された。
 なお、電話は繋かっか場合のみ料金が発生するナビダイヤル形式で、市外の番号にかかっている訳ではない。ファクシミリでの予約はあくまでも聴覚に不自由があるなど電話での申し込みが難しい人のための措置となっている。
 

病院での接種もスタート
 6月からは千曲中央病院と長野寿光会上山田病院での接種も行われる。遠方の会場に行くのが困難な高齢者には公民館などバス巡回会場も設置された。
 取材を通じて、急きよ7月中の完了という国の方針が出されたため現場は混乱し、大きな負担が生じているように感じた。

ふれあい福祉センターでの接種を終えた高齢者の方にお話を伺った。今回のワクチン接種については「不安はなかった。早く打ったほうが良い」 (70代女性)と言う声が多かった。また、市側の対応については「初めてのことなのでしょうがない。やっている人だもの方が大変」 (80代男性)と理解を示していた。
  一方で、予約がなかなか取れなかった人からは、電話の申込受付を 「税務相談などのように、地域別に日にちを振り分けることは出来なかったのか」とか「インターネットでの予約は何故導入しないのか」といった声も聞かれた。