今年は選挙イヤー 千曲市議選・市長選  千曲市議選の課題を探る

今年は選挙イヤー 千曲市議選・市長選  千曲市議選の課題を探る

「春は名のみの風の寒さや」。唱歌「早春賦」の歌詞ではないが、春の彼岸が過ぎても千曲市あたりはまだ寒い。秋には米国大統領選、インドネシアの大統領選、ロシアはすでにプーチン氏が大統領に当選した。世界中が選挙イヤーの今年2024年、県内も自治体の選挙が相次いでいる。

 千曲市は、7月24日(水)任期満了の市議選(定数20)が6月30日(日)告示、7月7日(日)投開票と決まった。11月10日(日)任期満了に伴う市長選の日程は10月20日(日)告示、同27日(日)投開票となった。1期目の現職、小川修一氏(56)=無所属、粟佐=は進退を明らかにしていない。

 当面は3か月後に控えた市議選についてだが、20人の現市議のなかには、引退を非公式に支持者に話している方や立候補するかどうか表明していない方など様々だ。新人で出馬を検討している方もいるという。

 千曲市が当面抱える課題は多方面にわたっている。住民からの身近な「お願い」は「歩道の街灯が暗いから明るい街灯にしてほしい」、「撤退していく日本デルモンテの工場跡地の利用はどうなっているか知りたい」から「通学路が狭く、側の車道が朝の通勤時間帯は渋滞が激しい。解消してもらいたい」といった切実な問題もある。

 埴生、小島、杭瀬下、稲荷山、八幡、桑原、戸倉、更級、五加、上山田、力石、土口、雨宮、生萱、森、倉科、屋代、粟佐、それぞれの地域住民から困っている問題や要望を市議候補となる方はよく聞いて少しでも実現していくことが「付託に応える」ことだろう。そうした要望の実現に市側はできる限り「公平に対応」してもらいたいものだ。

 千曲市が抱える課題を以下の通りに独自にまとめてみた。

①‐「安全・安心」な街のため地震や台風などの自然災害への各地域の対応について総点検をして万全を期す。

②‐生徒の学びの場である県立高校を千曲市内に2校を設置する取り組みに一段と力を入れること。屋代南高校の普通科をなくして、ライフデザイン科を更級農業高校と松代高校の商業科と統合して「長野千曲総合技術新校(仮称)」に再編統合することが県教委によって進められているが、在校生、同窓会はじめ地域の住民ら関係者の意見をよく聞き、丁寧に進めてほしい。現在の屋代南高の校地を生かすことも検討してもらいたい。

③‐若者や女性にとって魅力的な働き場の確保とともに高等教育機関の誘致は、清泉女学院大の「農学系学部」(今月号の別稿)の旧更埴庁舎跡地への新設が決定すれば、歓迎すべきことだろうが、一部の関係者だけで情報を共有しないでほしい。

④‐予算が当初計画よりも原材料費や人件費の値上がりによって予算が膨大となるインフラ整備。特に道路整備の中でも注目されている「(仮称)屋代スマートインターチェンジ」と一重山2号線、その先線となる都市計画道路一重山線の全線整備については、材料費や人件費の高騰による予算の想定外の増加についてはよく検討してもらいたい。

⑤‐千曲市内の地域によって、そこにある公共施設や道路の状況で予算の掛け方が偏ったりしないように地域の住民からは不満の声が溜まらないようにしてほしい。

⑥‐千曲市への転入超過は20から23年には554人となり、10年前のひと桁に比べて増えているという。

 一部の報道(日本経済新聞3月16日信越版)によると、移住者の半数は長野市や上田市など県内からの転居と分析。併せて地価が比較的安いわりに、食品スーパーの豊富さといった便利さがあるとしている。

(本紙特任記者 中澤幸彦)

千曲市庁舎(市議会議場は5階)


千曲市議会議員一般選挙及び千曲市長選挙

 1月16日開催の千曲市選挙管理委員会において決定した期日は以下の とおり。

 千曲市議会議員一般選挙 【選挙期日】令和6年7月7日 (告示日6月30日 任期満了7月24日)

 千曲市長選挙 【選挙期日】令和6年10月27日 (告示日10月20日 任期満了11月10日)

打沢・屋代・千本柳地区などでは住宅分譲地の新設が進行している (写真は打沢)

上山田小や屋代中は通学路の歩道が狭く

児童・生徒の安全確保が求められている(写真は上山田小)

2025年6月までに生産を終了する日本デルモンテ長野工場

4月25日に千曲市役所で第2回の長野千曲総合技術新校再編実施計画 懇話会が開催される屋代南高校