杭瀬下 宮澤聖さん(92)戦中から戦後の記録 自分史を制作

杭瀬下 宮澤聖さん(92)戦中から戦後の記録 自分史を制作

 杭瀬下在住の宮澤聖さん(92)が、これまで書き留めていた日記や手帳を元に手作りの自分史「宮澤聖の歩み」をまとめた。退職後覚えたパソコンで今年の1月から約2カ月間で書き上げたという。

 宮澤さんは太平洋戦争中、海軍の通信学校に入学。その後、館山航空隊や松山航空隊など国内で軍の通信業務に就いた。海軍の規律は厳しく、鉄拳制裁も日常茶飯事だったが、宮澤さんに優しく接してくれた上官が越山大尉だった。北海道の稚内で終戦を迎え、郷里に帰った後も越山さんとの親交は続いた。長野にも何度も訪問してくれて、一緒にスキーもしたそうだ。この自分史では2000年に越山さんが亡くなるまで続いた交流に大きな文量が割かれている(更埴デイサービスセンターにて取材)。

宮澤聖さん

戦時中の写真も掲載した