ちくま未来俳句

ちくま未来俳句  選者 光本苹果       (ホトトギス同人)

塩辛も麦藁色も初蜻蛉  遊耳

妻帰るドアにちょこんと青蛙  英夫

漫画館梅雨の重しを流しけり  弘之

雨上り水辺の蜥蜴と睨み合ひ  のり子

巣燕のひかりとなりて飛び立てり  律子

手甲の乾かぬうちの緑雨かな  美恵子

郭公のこだます峡の一軒家  奈美江

母の笑みバラのアーチの真ん中に  恵美子

紫陽花や寺の小道の標語板  厚子

夏帽子声が先行く九十九折  みき子

ひなげしや安曇野ちひろ美術館  有美子

転んでも泣かずに起きて夏帽子  晴子

添削の朱の丸うれしさくらんぼ  房子

俳句で人生に潤いを 人間や自然に心を寄せて詠んでみましょう!

■「当季雑詠」一句 ■締切 毎月二十日到着分を選考し翌月号に発表致します。■投句先 〒387‐0012千曲市桜堂521 ちくま未来新聞「俳句係」FAX026‐214‐7905