坂本龍太朗さん「ウクライナ支援の継続を」 来日したウクライナの4姉妹 千曲市&坂城町で交流 

坂本龍太朗さん「ウクライナ支援の継続を」 来日したウクライナの4姉妹 千曲市&坂城町で交流 

ポーランドの日本人学校でウクライナ難民の支援にあたる坂本龍太朗さん(千曲市屋代出身)が、ウクライナ避難民の4姉妹らと共に来日。9月5日から9日にかけて千曲市と坂城町を訪問し、ウクライナ支援の継続を訴えた。滞在中4姉妹らは温かい歓迎を受け、セレモニーや記念行事で地域住民らとの交流を深めた。

坂本龍太朗さん 坂本さんのウクライナ支援への願い 求められる『無関心との戦い』

9月4日に来日した坂本さんとポーランドに避難しているウクライナのビェリツァさん一家は東京見学の後長野県に移動。6日、千曲市役所を訪問した。4年ぶりの里帰りとなった坂本さんは「今は戦時下にあるが千曲市が支えてくれることが大きな力になっている」と謝意を述べ、4姉妹には「千曲市で吸収したものをウクライナに持ち帰ってほしい」と話した。

 市役所内で行った記者会見で坂本さんは現在のウクライナと避難民の状況を説明。ポーランドで避難民を支援する傍ら、ウクライナのスーミ州への支援を行っているが「物資だけでなく子どもたちや帰還兵へのケアを行うカウンセラーも足りていない」として、今特に求められているものの支援を訴えた。

 また、ロシアによるウクライナ侵攻の開始から1年半を超え「昨年より世界からの関心が低くなっている」と話し「無関心との戦い」が重要であるとして、更なる支援の継続を求めた。

 千曲市、坂城町での交流事業に続き、8日には戸倉創造館で「コカリナひまわりコンサート&坂本龍太朗講演会」が開催。会場でウクライナ避難民への寄付が呼びかけられた。

千曲市表敬訪問の様子

コカリナひまわりコンサート

ウクライナ避難民のビェリツァ一家(左から)母テチアナさん(43)

四女アンナさん(9)、次女・アデリナさん(14)、

長女・アンゲリナさん(15)、三女・アリビナさん(13)