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おじょこな800字小説 第四十五回「稀代の飲兵衛」
おじょこな800字小説 第四十五回「稀代の飲兵衛」 遅れて通夜会場に入った僕は、勝彦おじさんの遺影の前で手を合わせた。遺影の勝彦おじさんは、顔を真っ赤にして笑っている。婚礼のときに撮影したものだろう
ひなた短編文学賞 大賞受賞 わたしとシーグラス 相生たおず
ひなた短編文学賞 大賞受賞 わたしとシーグラス 相生たおず 年の離れた姉とともに、わたしは砂浜を歩いていた。昼下がりの海は穏やかで、春の陽射しを受けて、きらきらと眩しく光っている。 「懐かしいな、こ
第四十三回「鈍感な男」 作・塚田浩司 おじょこな800字小説 「ねえ、私を見て何か気づかない?」
第四十三回「鈍感な男」 作・塚田浩司 おじょこな800字小説 「ねえ、私を見て何か気づかない?」 夕食中、妻に 訊かれ、正樹はドキッとした。正樹は昔から鈍感だった。妻が髪を切っても買ったばかりのスカ
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おじょこな800字小説 第四十二回「はじまりの水」 「中学校の水道の水を飲みに行こうぜ」 突然、宮本からこんなラインが届いた。奇妙なラインだとは思ったが、今のアイツの状況を考えると断る気にはなれず、
おじょこな800字小説 第四十一回「詐欺だけに」 塚田浩司/柏屋当主。屋代出身。
おじょこな800字小説 第四十一回「詐欺だけに」 「このところ犯罪が横行していまして、その犯罪グループのリストの中におばあちゃんのお孫さんの名前があったんですよ」 警察官役の俺が、お婆さん役の笠置に
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十五回「電話でお金詐欺」
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十五回「電話でお金詐欺」 老人はかつて名の知れた会社の社長だった。裸一貫から会社を立ち上げ、「工夫しろ」を社訓に会社を成長させてきた。しかし、老人が手塩にか
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十三回「富豪と結婚」
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十三回「富豪と結婚」 彼は齢九十を超えていたが、金、地位、女。欲しいものは全て手に入れることで有名な大富豪。その彼が今欲しいのは私だと言う。 「幸せにする