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ひなた短編文学賞 大賞受賞 作品 あらたな色谷地雪 中学生の娘が不登校になった。 原因はいじめ。相手方からの謝罪は既に受けているし、学校はそれで解決したことにしている。 それ以上の罰則を求めるのは報復
おじょこな800字小説 第五十回「霊媒師」
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おじょこな800字小説 第四十九回「おばあちゃんのカレーライス」
おじょこな800字小説 第四十九回「おばあちゃんのカレーライス」 インフルエンザで寝込んで三日が過ぎた。こんなに長く寝込むのはいつ以来だろう。家族にうつさないよう自室にこもり、天井を見ながら考えてい
おじょこな800字小説 第四十八回「そばにいたいだけ」
おじょこな800字小説 第四十八回「そばにいたいだけ」 彼と付き合ってから一ヶ月が経った。 下校はいつも一緒で、彼はいつも将来の夢を熱く語る。 「将来は父さんを超える蕎麦職人になる。それで、うちの
おじょこな800字小説 第四十七回「伝説の写真機」 25年5月
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おじょこな800字小説 第四十六回「withゾンビ」
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おじょこな800字小説 第四十五回「稀代の飲兵衛」
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ひなた短編文学賞 大賞受賞 わたしとシーグラス 相生たおず
ひなた短編文学賞 大賞受賞 わたしとシーグラス 相生たおず 年の離れた姉とともに、わたしは砂浜を歩いていた。昼下がりの海は穏やかで、春の陽射しを受けて、きらきらと眩しく光っている。 「懐かしいな、こ
第四十四回「同級生」 おじょこな800字小説 塚田浩司/柏屋当主。屋代出身。
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第四十三回「鈍感な男」 作・塚田浩司 おじょこな800字小説 「ねえ、私を見て何か気づかない?」 夕食中、妻に 訊かれ、正樹はドキッとした。正樹は昔から鈍感だった。妻が髪を切っても買ったばかりのスカ
おじょこな800字小説 第四十二回「はじまりの水」塚田浩司
おじょこな800字小説 第四十二回「はじまりの水」 「中学校の水道の水を飲みに行こうぜ」 突然、宮本からこんなラインが届いた。奇妙なラインだとは思ったが、今のアイツの状況を考えると断る気にはなれず、
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おじょこな800字小説 第四十一回「詐欺だけに」 「このところ犯罪が横行していまして、その犯罪グループのリストの中におばあちゃんのお孫さんの名前があったんですよ」 警察官役の俺が、お婆さん役の笠置に
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おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第四十回「恵方巻きの効果」 今年の恵方は東北東だ。俺はさっそく東北東に向き恵方巻きにかぶりついた。恵方巻きは願いを思い浮かべながら無言で食べる。俺の願いは「ステ
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おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十九回「アンとわたし」 私のふるさとに夫と一緒にUターンした。大学進学のときに地元を離れて以来だからこの町に住むのは五十年ぶりだ。屋代駅前通りもすっかり変わ
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おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十八回「刺身の盛り合わせ」 大晦日。東京から帰郷する俺のために、母が腕をふるって料理を作ってくれる。唐揚げにハンバーグにフライドポテトなど子供が好きなものば
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おじょこな800字小説 第三十七回「ネクストバッター」 作・塚田浩司 野球部の仲間の洋介が結婚する。めでたい話だが俺は素直に喜べない。 三ヶ月前、勤め先が倒産した。まったく予期していなかった俺は一気
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おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十六回「サプライズ」 結婚前から、あらゆる場面で妻にサプライズを仕掛けてきた。 初めて誕生日を祝ったときは打ち上げ花火を上げた。プロポーズの際にはケーキの
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おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十五回「電話でお金詐欺」 老人はかつて名の知れた会社の社長だった。裸一貫から会社を立ち上げ、「工夫しろ」を社訓に会社を成長させてきた。しかし、老人が手塩にか
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ちくま800字文学賞 受賞作 発表 佳作受賞作 「縁合い」 なぎさ奈緒 私の故郷にはある言い伝えがある。 カラスの多い夜は特別な夜店が立つというものだ。子供のころ、一度だけ訪れたことがある。
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