季節を楽しむ 第3回 おうちごはん研究家 高野玲 埴生出身

文とレシピ おうちごはん研究家 高野玲 埴生出身

9月初旬の二十四節気は「処暑」。「処」には「おさまる」という意味があり、うだるような暑さが峠を越え、和らいでくる頃です。長野を離れて気づいたのは、長野の四季がはっきりしているということ。私が住む千葉は、季節がぼんやりと変わってゆく感じがしますが、長野では季節の移ろいがはっきりと、肌で感じやすいように思います。

特にこの時期は、朝晩の風に涼しさを感じる瞬間があったり、昼間の暑さの中にも微かに乾いた風が混じり、秋の気配を感じやすいのではないでしょうか。そんな9月は、ナスが美味しくなる季節。夏のイメージがある野菜ですが、日差しが和らぐと、皮を厚くして身を守る必要がなくなるため皮が薄くなり、朝晩の寒暖差によって甘みや旨みも増すのです。

体を冷やす作用があるので、涼しくなる時期の食べ過ぎには注意ですが、皮が薄くみずみずしいナスを、酢を加えたさっぱりとしたからしナスにするのが、私のこの時期のお楽しみ。まだ夏の匂いを含んだ空気の中、体の中に清々しい秋の風が吹き込むような一品です。

【さっぱりからしナス】

(材料)

ナス2 本、酢小さじ1、塩2 つまみ

砂糖小さじ1、塩小さじ1/2、からし適量

①ナスを薄くスライスし、酢と塩2 つまみを和える

②水分が出てきたら、軽く絞って捨てる

③砂糖・塩小さじ1/2・からしを加えて和え、味が馴染んだらできあがり♪

さっぱりからしナス
新連載 季節を楽しむ
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文とレシピ

家族が喜ぶおうちごはん

高野玲

おうちごはん研究家

埴生出身
近著「暮らしの物語 伝え継ぎたい日本の365日」
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