3月14日から全線全駅で使用可能に

しなの鉄道Suica導入開始

観光客増加による地域活性化に期待

長野駅構内で記念セレモニー

 しなの鉄道で3月14日から交通系ICカード「Suica」(スイカ)の導入が始まり、全ての駅で利用できるようになった。開始初日の14日には長野駅構内で「しなの鉄道Suica利用開始記念セレモニー」が執り行われ、国土交通省北陸信越運輸局、長野県、JR東日本、沿線自治体から来賓が参列。挨拶に続きテープカットと記念撮影が行われた。

 しなの鉄道の土屋智則社長は「Suicaの導入はしなの鉄道にとって長い間の大きな夢、目標だった。陽気も良くなってきたのでぜひ鉄道、バスを使ってお出かけください」 と呼びかけた。セレモニー終了後、同所でSuicaを使った無料抽選会や県PRキャラクター・アルクマとの記念撮影会も開かれた。

Suicaの利用範囲

 しなの鉄道は昨年秋から全駅でS

uica対応改札機の設置を進めてきた。上田駅と軽井沢駅には自動改札機が据え付けられ、それ以外の千曲市・坂城町エリアの6駅などは簡易Suica改札機が設置された。 なお、今回のダイヤ改正で土日の運行本数が増便になったほか、北陸新幹線との乗り換えを考慮した時刻に変更となっている。

 今回Suicaが導入された区間はしなの鉄道線「軽井沢~篠ノ井」間と北しなの線「長野~妙高高原」間。JRの松本~長野間はすでに昨年導入済のため、軽井沢駅から妙高高原駅までの全駅で利用可能となった。ただし、しなの鉄道の各駅からSuica未導入のJR小海線を利用する場合は別途該当区間の切符購入が必要となる。また、Suicaで乗車後に無人駅などでSuica改札機をタッチせず駅を出てしまうと、次回利用時エラーとなり、駅員に精算処理してもらわないと使えないので注意が必要。

広がる可能性と波及効果

 Suicaは25年前に東京近郊区間の交通系ICカードとして登場後、国内の各エリアや異業種との相互利用を拡大。現在はモバイルSuicaも普及しており、電子マネーとして利用可能な店舗は200万店を超える。今後の首都圏からの観光客や海外インバウンド客の利用増加が見込まれ、鉄道や路線バスなどの交通利用のみならず物品の購入や飲食などへの利用を広げていくことで「沿線地域の観光振興、商業振興、更には地域の活性化に繋がっていくのではないか(土屋社長)」と大きな期待がかけられている。しなの鉄道ではICカードの導入により蓄積されたデータを元に利用状況を把握し、運行計画の改善やサービス・商品の開発などに活用するという。

しなの鉄道 土屋社長(右)

JR東日本 下大薗長野支社長(左)

Suica利用記念セレモニー(3月14日 長野駅)

屋代駅に設置された簡易Suica改札機

Suica 利用普及キャンペーン