おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十五回「電話でお金詐欺」 老人はかつて名の知れた会社の社長だった。裸一貫から会社を立ち上げ、「工夫しろ」を社訓に会社を成長させてきた。しかし、老人が手塩にか
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おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十四回「指紋」
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十四回「指紋」 いつからだったか、買い物をする際の現金決済がほぼなくなり、国民の大半はクレジットカードか、電子マネーを利用するようになった。しかしここ数年
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十三回「富豪と結婚」
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十三回「富豪と結婚」 彼は齢九十を超えていたが、金、地位、女。欲しいものは全て手に入れることで有名な大富豪。その彼が今欲しいのは私だと言う。 「幸せにする
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十二回「五人囃子」
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十二回「五人囃子」 山城さんが辞めた。山城さんはうちの工場に親父の代から務めていて、人柄、知識、技術とどれもとってもなくてはならない人だった。しかしもう七
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十回「自信」
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第三十回「自信」 俺は若者世代のリーダーと呼ばれている。大学卒業後すぐにIT会社を設立し、業績も好調。その実績から、全国各地から講演に招かれるまでになった。講
おじょこな800字小説 第二十九回「クリスマスプレゼント」 作・塚田浩司
おじょこな800字小説 第二十九回「クリスマスプレゼント」 作・塚田浩司 第二十九回「クリスマスプレゼント」 パパとデパートにクリスマスプレゼント
第二十八回「天国か地獄」 おじょこな800字小説 作・塚田浩司
おじょこな800字小説 第二十八回「天国か地獄」 作・塚田浩司 寂れた商店街の一角に有名なじいさんがいる。そのじいさんは占い師で、死後に天国に行けるか、それとも地獄行きなのかを占ってくれるらしい。
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第二十七回「赤ちゃん返り」
おじょこな800字小説 第二十七回「赤ちゃん返り」 作・塚田浩司 両親が「たっくーん」と猫撫で声をだしながら俺を嬉しそうに覗き込んでいる。いつもは呼び捨てなのに変だな。しかも、おかしいのはそ
おじょこな800字小説 作・塚田浩司 第二十六回「散骨」
おじょこな800字小説 第二十六回「散骨」 作・塚田浩司 雅美は白い小瓶を開け、その中身を海に放った。白い塊が海に落ち、白い粉が辺りを舞った。雅美は水面がわずかに揺れるのを見ながら手を合わせた
ちくま800字文学賞 受賞作 発表 佳作受賞作「縁合い」 なぎさ奈緒
ちくま800字文学賞 受賞作 発表 佳作受賞作 「縁合い」 なぎさ奈緒 私の故郷にはある言い伝えがある。 カラスの多い夜は特別な夜店が立つというものだ。子供のころ、一度だけ訪れたことがある。