シナノの大王に思いを馳せて 屋代遺跡群発掘調査現場説明会

シナノの大王に思いを馳せて 屋代遺跡群発掘調査現場説明会

 市道一重山2号線建設工事に伴い行われている屋代遺跡群発掘調査の現場説明会が6月28日に開かれた。今回の調査地点は仁和4年(888)の千曲川大洪水で埋没した平安時代の条里水田跡。川から水を引くための幾筋もの大きな溝が発掘された。この地点には1960年代まで小川が流れていたことが確認されている。溝は南北に掘られており、令和6年度の調査区でその一部が発見された『豪族居館』跡とみられる敷地に向かって水を引いていたと推定される。また、今回の発掘地点の南側では溝の底面に水門ではないかと思われる杭の跡も見つかった。

 現地での説明会に合わせて令和6年度の『豪族居館』跡の調査で発掘された出土品も現地で展示解説。居館跡の周囲に設けられた大規模な堀は東側で70mを超えることが分かった。深さ1.3mの巨大な方形の堀に囲まれた居館の主は不明だが、ここから埴輪の一部が出土しており、森将軍塚など周囲の古墳群との関係をうかがわせている。

川から水を引いていた大きな溝