雨宮坐日吉神社 雨宮の御神事開催 「橋懸かり」が9年ぶりに復活
3年に1度執り行われる国指定重要無形民俗文化財「雨宮の神事芸能」。500年以上受け継がれてきた例大祭は地元では雨宮の御神事の呼び名で親しまれているが、コロナ禍で2020年は中止、2023年は規模を縮小して開催されていた。今年は9年ぶりに祭りのクライマックス「橋懸(はしが)かり」が復活し五穀豊穣を祈願した。


社前での御神事踊り
雨宮坐日吉神社の春季例大祭は天狗面を付けた御行司の先導で六大神や御鍬、児踊り・中踊りのほか4頭の獅子や笛・太鼓などの諸役が列を組んで社前に練り込み踊るのが特徴。前回2023年は感染症対策で日吉神社前のみで執り行われたが、今年は若宮社や御旅所、北町の団地方面など町内各地を巡行。今年は神輿を台車に載せる方式で、小さな子どもや女性も綱を曳いて巡行に加わった。
若宮社まで戻ると神社の大鳥居まで全力で駆けこむ「早駆け」を行うがこちらも9年ぶりに復活。子どもたちは全力で大通りを駆け抜けて行った。その後、獅子のたて髪を見物人がむしり取る「化粧落とし」を行い、いよいよ祭りはクライマックスに。沢山川に架かる斎場橋の欄干から、獅子頭を持った4人の男性が逆さづりに川面まで降ろされて、災いや厄を落とす「橋懸かり」が始まった。綱で脚を固定された状態で懸命に獅子頭を降って水しぶきが上がると、見物客からは大きな歓声が湧き起こった。
その後対岸の唐崎社で踊りを奉納して日吉神社に帰還。御道具納めをして午後8時過ぎに御神事は幕を閉じた。
今年の例大祭の神事には長野市松代の象山神社から女性の権禰宜と巫女が参加。女性神職の参加は初めてとなった。徐々に形を変えながらも多くの地域の人たちのたゆまぬ努力で、御神事はまた次の世代へと引き継がれてゆく。


【写真上】社前への練り込み
【写真下】沢山川で行う「橋懸かり」 (斎場橋の高さは水面から7mある)

