特集② ㈱アクティオ 長野ちくまテクノパーク お披露目会レポート
メディア注目の工場見学
5月13日、アクティオの北信越エリアの拠点となる統括工場、長野ちくまテクノパークのお披露目会が開催された。既に工場は稼働中で昨年10月29日に竣工式が執り行われているが、報道メディア向けの公開はこれが初めてである。
会では初めに工場のプロモーションビデオが上映され、急きょ出席した小沼直人代表取締役社長兼COOが挨拶を行った。その後、移動して工場内各施設の見学が開始。この長野ちくまテクノパーク統括工場は物流倉庫と整備工場も兼ねる施設で、同社のテクノパーク統括工場で三重県のいなべ統括工場と並び全国最大級の規模を誇る。建設機械のレンタル企業であるアクティオはメーカーが製造した重機などの既製品を貸し出し、戻ってきたものを新品同様に整備し直して再び貸し出す。これまで外注していたものを内製化し、自社の施設内で整備を完了することができる様になったという。現在アクティオが取り扱っている機種は重機から部品まで含めておよそ2万機種、220万台。そのうちこの長野ちくまテクノパーク統括工場では1000機種、1万台を手がけている。
最先端テクノロジーによる設備
重機の車検工場は最新の下降型フロアリフトピットを備えており、作業者が立ったまま安全に車体の下で作業を行うことができる。整備品質の向上とスピードアップで安定供給を強化しているという。また車体の清掃作業は機械化されており、自動車洗浄ラインでは14本の強力なノズルにより、短時間で高品質な洗浄が可能となった。
また、同工場は災害時に防災ヘリの着陸地点となるヘリポートを備えるなど地域の安心を支える「防災拠点」としての機能を有している。15日には千曲市との官民連携防災訓練を実施した。【関連記事第1面】
自然環境保全活動への支援
工場内の見学終了後にはお披露目会を記念して、オオルリシジミの食草・クララの植栽が執り行われた。これはアクティオの主催、姨捨の棚田オオルリシジミ保存会と更級農業高校の共催によるもの。一昨年アクティオは同保存会と長野県との間で「生物多様性保全パートナーシップ協定」を締結しており、オオルリシジミの保全活動に必要な支援をすることとなっている。アクティオの小沼社長と保存会の小林会長、更級農業高校・垂澤校長のあいさつに続き、工場の緑地帯に絶滅危惧種のチョウ、オオルリシジミの食草であるクララを100株手植えした。保存会と更級農業は毎年姨捨の棚田でクララにオオルリシジミの放蛹を実施している。アクティオの協力も得て、近い将来八幡の地に再び美しいチョウが多数飛翔する姿が甦るかもしれない。
工場の本格稼働により地域の産業・経済活動の振興はもとより、千曲市と4月に締結した災害時協定による防災拠点化、そして人と自然が調和する環境保全への期待も膨らむ。
(取材と記事 白石茂樹)

重機部品用のショットブラスト設備

下降型フロアリフトピット完備の車検設備

最新式の重機洗車プールと洗車ノズル

合計3か所の緑地帯にクララを植樹

